自然葬に対する宗教的な思想と日本の葬送方法の推移

自然葬は、従来の死生観や宗教観に基づいて日本で行われていた墓石や石碑などを用いる葬送方法とは異なり、遺体や遺骨を自然の大きなサイクルに還す葬送方法であり、墓標すらない場合も多くあります。
自然葬には、風葬や鳥葬、水葬、火葬、土葬、植樹葬などがあり、現在も世界各地で自然葬が行われています。

日本では、8世紀に遣唐使の道昭や第41代持統天皇より第44代元正天皇までの4代の天皇が火葬に付した記録や弥生時代の洞窟内の火葬跡が発見されていますが、昭和23年までは自然葬の一つである土葬が一般的な葬送方法として行われ、現在では火葬が義務化されています。



しかし、1960年代まで琉球地方では風葬が行われており、1991年には葬送の自由をすすめる会により散骨が行われています。



又、日本各地の古い地名に野がつく地区では、庶民の埋葬地であった事が多く、実際に鳥野辺と呼ばれる清水寺周辺や空海ゆかりの化野念仏寺周辺では鳥葬や風葬が行われ、日本の葬送方法は時代時代で変化しています。


日本における葬送は、日本人特有の右へ倣えの民族性で行われて来ましたが、自然葬による遺体の葬送に対する宗教的な思想には大きな相違点があります。


チベット仏教やゾロアスター教では、遺体は魂のぬけ骸と考える為に鳥葬や風葬が行われていますが、キリスト教やイスラム教は死後の復活思想がある為に、エンバーミングや土葬により遺体を残す葬送方法が一般的です。

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実際に山梨県では、イスラム教徒が土葬を行っています。